監査法人の原点[新装改訂版]
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著者とは同窓で専門学校でも一緒に勉強していた時期があるが、永年疎遠となっていたところ本書を見つけたので読んでみた。
監査を適切に遂行するためには、監査人である公認会計士が独立した専門家であるべきことは言うを待たないが、著者はさらに踏み込んで自由職業人たれと主張する。背景には、品質管理に必要な組織の体制と現場の判断をする業務執行社員との力関係のバランスを得るための適正規模として30人くらいの組織がよいとしている。
著者の業務戦略としての納得感はあるが、現実問題として世界規模の企業が沢山存在し、上場企業が4千社近くもある市場は日本独自の環境であり、これに業界としてどう対応していけばよいかという著者のビジョンは示されていない