リスクコミュニケーション 多様化する危機を乗り越える

リスクコミュニケーション 多様化する危機を乗り越える

https://www.heibonsha.co.jp/book/b596103.html

リスク・コミュニケーションは危機管理における4つの機能のうちの一つである。他はインテリジェンス、セキュリティ、ロジスティクスである。

危機管理は階層構造で捉えるべきで、自助ー互助ー共助ー公助である。

リスク・コミュニケーションとはリスクが顕在化する前に対処するものであり、実際に有事となった場合にはクライシスコミュニケーションが求められる。

危機管理には全ての事象を想定して対処するというオールハザードアプローチが必要で、我々はリスクを選ぶことはできない。具体的な対処は各ハザードに対して学際的方法(都市工学、心理学、経済学、法学、情報学などなど)方法で検討される。


不安の哲学

https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784396116293

9784396116293 不安の哲学 祥伝社 880

アドラー心理学の関係著書である「嫌われる勇気」などで知られる著者であるため読んでみた。

不安とは何か、人はなぜ不安になるかという問題に対して一つの考え方を提供しようとしている。

不安の対象は無であり、つまり何でもよい。人は人生の解決できない問題にぶつかったときにそこから逃避しようとする手段を持とうとするときに、不安な気持ちになる。

不安を解決するには、エキセントリックな人生を生きよ、つまり他人の視線ではなく自らの人生を歩めと言う。そしてそのために仲間を得なさいと。「いまここ」を起点に前を向いて生きるということだ。


認知バイアス

https://amzn.to/3uBQIN9

人間の判断や認識に関する思考の囚われや歪み(バイアス)についての具体的な例や実験などを交えて丁寧に解説してある。
確証バイアスや、仮説検証のためのデータ選択などの記述は、監査人としては自分の弱点かもしれないという認識を持っておいたほうが良いだろう。


「意思決定」の科学

https://gendai.ismedia.jp/list/books/bluebacks/9784065209585

川越敏司(2020)ブルーバックス。

22020年11月29日読了

いわゆる合理的意思決定という考え方について、最近の新しい理論を紹介する。経済的な意味での損得に加えて、自分がそれに満足するかどうか(効用)という考え方を取り入れた期待効用理論や、その修正版として行動経済学を打ち立てたプロスペクト理論が中心。

途中の問題に自分で答えて、意思決定のスタイルを分析する手法を採っている点が、工夫が見られる。