江戸城を歩く

江戸城を歩く(ヴィジュアル版) (祥伝社新書 161)
黒田 涼
祥伝社
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普段、何気なく歩いている道がかつての江戸城のお堀の址だった・・・・というような発見をもたらすことを意図した江戸城址散歩指南書。
主に、外堀・内堀の遺構の石垣や、櫓、枡型門などの軍事的意義、石垣構築に纏わる話、江戸城内(つまり皇居)の案内などが中心。
秩父から出てきた江戸氏以降の簡単な歴史や、平川、神田川、石神井川、隅田川などの河川の付け替え工事などの話も面白い。
著者は、NPO「江戸城再建を目指す会」の会員でもある。何だか江戸城が経営不振に陥ったような名前なのが滑稽だが、本旨は、本丸にアイデンティティとしての「天守閣」を作ろうというもの。
火事でことごとく江戸の面影は焼けてしまい、石垣だけが残っている状態の江戸城を復興しようということらしいが、皇居周辺は高層ビルが立ち並び、皇居が唯一落ち着ける場所なのに、そのようなものを建てるのだけはやめてほしい。

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