知の英断

知の英断 (NHK出版新書 432)
ジミー・カーター フェルナンド・カルドーゾ グロ・ハーレム・ブルントラント メアリー・ロビンソン マルッティ・アハティサーリ リチャード・ブランソン
NHK出版

ネルソン・マンデラを中心として「世界の様々な問題のうち個人が行動して解決できる問題は一つとしてない」という考え方のもとで集まったグローバル村の長老たちThe Eldersへのインタビュ。

インタビュアでもあり編集者でもある吉成真由美の力量に依る部分もあるが、彼女の疑問「バッシングや悲劇や身の危険をくぐり抜け、つい目を背けたくなるような現実を正視するタフさをも持ち、己の信ずるところに従って・・・社会のために挺身する覚悟は何処から来るのだろう」が原点にある。

ブルントラント(ノルウェ初の女性首相)へのインタビュ。

政治家になるというのは、あなたの地位を狙う人が常にいるということですから、批判されるものと決まっています。その際、心のなかで何を批判されてもいいかを決める必要がある。民主主義社会で批判されないでいることは不可能ですから。・・自分のメッセージは明確にすべき。勇気を持って状況を判断し、自分の価値観、メッセージというものを決め、自分でそれを確信すること。

リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ総帥)

ビジネス人が連携すれば世界の問題の殆どは解決できる。富には大変な責任が伴う。
ドラッグ問題は、犯罪として捉えるのではなく健康問題として捉えて問題解決を図る。

など、なるほどと考えされる内容が多くある。
もう一度、違った境遇で読めばまた違うところに感化されるだろう。

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