春画の色恋 江戸のむつごと「四十八手」の世界

2015年12月12日読了

いわゆる浮世絵の中でも枕絵と呼ばれる作品を、単なる体位の説明や性的好奇心を煽る低俗なものとしてではなく、人間の面白さ可笑しさを含めた「色恋」の表現として捉えて解説。

文庫本で淡色刷なのは残念だが、いわゆる四十八手の絵を中心に解説を加えていく内容は、江戸時代当時の世相やものの考え方が解説されており、ふむふむと頷きながら読める。

読後は、この手の浮世絵が猥褻かどうかという議論があほらしく感じられるようになるのは収穫なのか、著者の術にはまっているのかは定かではない。

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