2016年8月8日読了
表題はさておき、アルファ碁とイセドルとの対局を観戦していたプロ棋士が自ら解説したものであり、歴史的記録の一つといえるだろう。
プロの手は分かるものは分かるし分からないものは分からない。しかしもっとわからなかったのは、アルファ碁がどういう読みをしていてその手を選択したのかが、通常なら行われる観相戦がないために、想像でしか話ができない点だろう。
この問題は、一歩下がって考えれば、人工知能が勝手にものを考えて誤った行動をとってもその原因が人間にはわからないということであり、人工知能を研究する者にとっては大きな課題を残しているといえる。