同窓会

故郷の宇部高校の同窓会に初めて出席した。
これまで、同窓会なんて・・・と思っていたのは正直なところだが、東京でも同じ同窓会があり、昨年と今年出席した。しかし、幹事年ということで裏方仕事をしていた関係から、同窓会自体は楽しめなかった。
故郷での同窓会は、一参加者であったため、旧友にも会えたしゆっくりと話をすることができた。

30年以上の歳月は人を変える。それはそれとして。

中学校で離れた高校は別になった友人にも会えて、人生いろいろあるということも感じたが、みな前向きに生きていることが分かり、自分の元気のなさを反省した。

ついでに街中も散策してみたが、銀天街はシャッター通りとなりかつてのにぎわいは失われていた。
これは、ノスタルジーで解決する問題ではなく、時の流れによる社会の変化に対応できなかった結果がそこにあると考え、謙虚に対応すべき問題なのだろう。
渡辺翁記念会館も使用禁止になっており、今後の行く末が心配になる。
かつて石炭で栄え、化学工業への転換を果たした町は、宇部興産の企業城下町となったが一社が町全体を支える時代でもない。
一方で、かつて田んぼであったところは住宅地になり老人向けの施設が建っていたり、ショッピングモールができていたりと、様相が変わっている。なので衰退しているわけではない。
同じ問題を抱える都市は全国にたくさんあるだろう。新たな街モデルを考えなければならない時代になっているが、宇部市はオリジナルな発想ができるというのが市民の誇りでもあった。
新たな街づくりに少しは自分も貢献できることがあるのではないかと考えてみたいし、上京してからも何らかのかかわりを持ちたいと思ってきたのも事実だ。いつかは戻れるというのがこの30年間の心の支えであったことは大いなる事実なのだから。

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