2017年2月14日読了
書店をぶらつくと興味のある本は自然と目に入ってくる。
何やら面白そうなのでご縁を感じて購入。
同名のWEBサイトを見たことがあるが、冒頭の内容が近かったような記憶がある。
「ダメな」とは方法論的に誤っていたり解釈が間違っていたりする統計手法の利用や、学術論文におけるエビデンスとしての統計のデータの不備や結論との関係などについて、面白く切り込んだ内容だ。
最初はp値を機械的に使うことへの警鐘。
さらに検定力(証明力)や優位性についての解釈。
研究にまつわる不正、中でもデータを捨ててしまうことや優位な結果が出たモノだけを結果としてしまう誤り(結果が出ないことも一つの結果であるという科学性)
などなど、統計学に関係なさそうな人でも、仕事を客観的に説明するなどの場面がある人には、姿勢として意識しておくと役に立つ内容である。
グラフや表が時折出てくる程度で、数式はまったく出てこない。