2017年8月14日読了
著者は人工知能の研究開発にずっと携わってきている。
昨今のブームともバブルとも言える人工知能への誤った考え方に対して警鐘を鳴らす。
特にシンギュラリティの議論。あくまでも人が人工知能を道具として使いこなす立場を貫く。
我々が対処できるのは、人工知能を正しく理解して過度の期待(過度な恐怖の裏返し)を抱かないこと。
人工知能にできないことの一つとして挙げられているのは、理由とか目的を問うことなので、人は常に何故を問えというのが著者の主張だ。
労働が人工知能に置き換わるという問いかけに対しては、「なぜ働くのか」を問えという。