行列とベクトルのはなし―線形代数の基礎

2017年4月13日読了

線形代数なんて高校生の時に習って以来、一度も使う機会がなかったが、社会人になって一回だけ行列を解くという機会にぶつかったことがある。そのときはすでに表計算ソフトがあったので、それを使って計算できたのだが、プログラムに落とそうとするとやはりアルゴリズムが書けないために限界にぶつかった。凡人なのでそのまま放置してこの歳になってようやく復習しているありさま。五十の手習いとはまさにこのことかもしれない。

さて、本書は文字通りベクトルと行列について、著者の非常に丁寧な語り口で説明してくれているので、文章を丁寧に追いかけていけばわからないことはほとんどない。

逆行列の算定の方法などきわめて実用的なことだけでなく、ベクトルや行列が持っている実生活における意味や、式を単純化する方法など、単なる数学の教科書にはない記述が盛られている。

Rを使っていて、ベクトルや行列の意味に躓いてしまう前に読んでおきたい。

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