人工知能の核心

2017年4月4日読了

将棋の羽生名人をして人工知能を語らせる、NHKスペシャルの企画を書物化。

人工知能などの技術発達によって、人間は進化の「高速道路」を選択することになるが、全員がそれを選択すると結果的に多様性が無くなって脆弱な社会になるのではないか。
また、高速道路から飛び出て一般道に降りるにしても、その判断や勇気と言ったものは、どのように養われていくのか。
将棋の世界でも、最近の若手は先輩や高段者から習うよりもインタネットで対局したりソフトウェアを相手にしたりと従来と違った勉強の方法を採っていて、強くなるのも早い。「知って学ぶ」ことについては技術の発達により環境が大きく変わっている。
しかし、未知の状態(将棋では局面)に出会った時の対応力は、経験がものを言う。経験で学べることはうまくいったことではなくうまくいかないこと。つまり捨てる力である。
人として現場に足を運んで対話することで学べることがとても大事になる。

今後、知能の再定義が必要になるだろうことと、人工知能と新しい付き合い方を模索していくことになろうとして締めくくる。

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