デジタルコンテンツをめぐる現状報告―出版コンテンツ研究会報告2009
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出版コンテンツ研究会 岩本 敏 小林 弘人 佐々木 隆一 加茂 竜一 境 真良 柳 与志夫
ポット出版
ポット出版
デジタルコンテンツの普及を目指す(?)関係者のうち、編集者(本・音楽)、流通、印刷、行政などのインタビューを中心に構成されている。
みな、「紙」にかなり愛着があるようだが、やはりこういう書物は、コンテンツそのものには思い入れがなく、それを利用して一儲けしようとしている人たち(典型的にはGoogle)の意見を載せて、コンテンツの提供側と流通側の意見の対立点を明らかにしてほしかった。
いくら既存の関係者が議論したところで、再販売価格維持制度や著作権法の枠組みの中で議論する限りは、「いまがいちばん」になってしまうものであろう。
とはいえ、それぞれの立場では真剣に議論されており、デジタルコンテンツを巡る現状を理解把握するのには便利な一冊であった。