情報のはなし―この本の情報量30万ビット

2017年10月15日読了
情報の量という問題について、エントロピーの話から不確実性に対して情報量を増やすことで確からしさが増していくという話から入る。ただし情報の価値を決めるのは情報の受けての置かれている状況により変わってくるため、情報量が多ければ価値が高いということにはならないという点は、改めて目から鱗が落ちる。
システムといえば情報処理システムを思い浮かべるが、著者の説明ではある目的を達成するための組み合わされた手段をシステムと言っており、その組み合わせを媒介するのが情報である。したがって、情報システムはシステムの一部であるという関係が生ずるが、人間がシステムの系の一つであって情報システムが人間の判断にとって必要な情報を媒介すると考えるとわかりやすい。

例によって、わかりやすい口調で冗長に書かれているため、ふむふむと頷きながら読み進めることができる。

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