2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する

2050年の技術 英『エコノミスト』誌は予測する
英『エコノミスト』編集部
文藝春秋

2017年10月8日読了
経済誌として名高い英国のEconomist誌の論者による未来の技術が社会に対して与えうる変化に関する予測。2050年と言うと自分も平均寿命は超えているが、読む限りは既に生じている未来についての記述が多かった。

デジタル革命で生産性が伸びないのは一方で政府の指標が時代に即していないからであり、他方で安価な労働力が供給されつつ19世紀から20世紀にかけての産業革命時の諸々の規制がいまだ影響しているから。

タンパク質の合成ができるようになると食卓に合成肉が並ぶようになるだろう。

アフリカの農民女性が情報開放されることで自分たちの価値を知れば、大きな経済的なインパクトが出る。

数秒に一度データを処理しなければならないいまの仕事のやりかたは、変わっていくべき。

などなど現代的な視点の論述が多い。これほど時代のスピードが早いと30年先を予測することは不可能に近いので仕方がないが、各論考はそれぞれに含蓄があり、各章ごとに考えさせられる。

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