ブロックチェーン技術入門

ブロックチェーン技術入門
岸上 順一 藤村 滋 渡邊 大喜 大橋 盛徳 中平 篤
森北出版

2017年12月27日読了
書店でブロックチェーン技術の本を探していて眼に留まった一冊。厚さも重さも手頃で読んでいても技術的に難しすぎず簡単すぎず、程よい解説がされているので、入門書に最適。
著者は全員がNTTの研究所の研究員のようだ。
ブロックチェーンの技術にもビットコイン以外の多様な仕組みがあり、Permittioned型とPermittionless型で大きな違いがあるようだ。前者は使われるユーザがある程度の信頼性を持っていることを前提としているが、後者は不特定多数がメンバーとなるビットコインのようなサービスで使われる。
ブロックチェーンのもつ優位点を明らかにする説明は多いが、本書では設計が持つ限界や悪用なども示していて、今後の改善課題が見えている点が評価できる。
最も同意した点は、あとがきにあった。

AI(人工知能)、IoT、ブロックチェーン技術は、個別に出てきたものの、根はAutonomous(自律)というところで結びついている。(中略)
1950年から2010年くらいまではICTの時代・・・これはトランジスタが導いた展開。
その後に続く60年を導く技術は・・・三つの技術の融合である。

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