コーポレート・ガバナンス 「本当にそうなのか?」 -大量データからみる真実-

2018年5月14日読了

一橋大学のゼミの活動と思われるが、コープレートガバナンス研究会が開示データなどを基礎としてとりまとめた、コーポレートガバナンスに対する通説(というより俗説)の検証。

社外取締役の人数や在籍期間、取締役報酬、中期経営計画の規律性、株主還元とROE、持合い株と資本効率の関係、など日本のコーポレートガバナンスの議論をする際に出てくる課題のある領域に切り込んだ研究。

残念なのはデータがやや古いことで、昨今の大きな動きが始まりかけた頃の分析になっている点。
しかし、それ自体がこの研究の価値を下げるものではなく、継続的にデータを取得することで、比較によるガバナンスの変化が今後ありありと見えてくるだろうし、分析の方法も深化していくことが期待される。

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