ラズパイをアップデートしたら起動しなくなった。
画面を見る限り、カーネルの読み込み段階で止まっているので、ファイルの一部が壊れているのだろう。
これまでも何度か経験しているので、リカバリの方法も最初からやり直すだけとわかっているため、淡々と手順を追うことにした。
1. Raspberry Piの入っているAIY Projectのディスクイメージをダウンロード
今回は、2018-04-13版が出ていることを知ったので最新版を落とす。1Gも容量があるので、夜に開始して朝起きたら落ちているようにする。
Voice KitもV1というバージョン番号がついている。つまりこれまではベータ版だったということなのか。
https://aiyprojects.withgoogle.com/voice-v1/
2. SDカードへの焼付
Etcher.IOなどのツールは使わず、Ubuntuのファイルマネジャを開いてダウンロードフォルダにあるディスクイメージファイルを右クリックすると、焼付のコンテキストメニュが出てくる。これは便利。
3. 設定ファイルのコピー
SDカードに、起動時にSSH接続できるよう空ファイルsshと、WiFi設定の入っているwpa_supplicant.confをコピー。
ここで気がついたのは、SSHは既に入っていた。進化している。よってwpa_supplicant.confのみコピー。
このファイルはいつも設定時に使うので、PCの方に保存してある。
4. SDカードをRPIに入れて電源を繋いで起動
テレビにつなげてあるので、電源を入れたら起動画面が出る・・・はずだが出ない。
おかしいなと思ったら、HDMIが抜けていた。初歩的ミス。
無事にAIYの画面が立ち上がったら、マウスを使ってみる。ワイヤレスマウスを最初からUSBにつなげていたので、マウスの電源を入れたらそのまま使えた。これは便利。
早速、キーボードをBluTooth連携する。
5. ロケールなどを設定
ロケールやタイムゾーンを日本に設定
キーボードの型をPC98xx
カメラをオフ
ホスト名をraspberrypiから、プロジェクトの名前に変更
リブートすると、日本語表示になった。
6. SDカードの領域を確保
ディスクイメージを焼いただけでは、16Gあるディスクのうち数十メガしか使われることがなく、しかもダウンロードなどすると容量が足りなくなるというエラーに何度かぶつかっている。これは、rpi-configでディスク容量を拡大するという処理をしなければならないが、なぜかメニュがない。
ファイルマネジャで容量を見たら、既に拡大されていた。おそらく初心者が最初に失敗する部分だけに、これは助かる。
7. OSを更新
sudo apt update
sudo apt upgrade
今回、これまでの蓄積が相当活用できたという点でかなり手際よく更新が出来るようになった。またAIY Projectsのほうも設定が省略されている部分がいくつかあり、使いやすくなったと言える。
8. 日本語入力環境のインストール
大事なことを忘れていました。
fcitx-mozcのインストールをしないとブラウザなどで日本語が入力できません。
sudo apt install fcitx-mozc
この後、パッケージのリストが壊れてしまい、インストールが何もできなくなった。
あれよこれよと試しているうちに、エラーメッセージの出ている /var/dpkg/info/xxxx.listを修復すれば良いことはわかったのだが、結局正しい修復状態がわからないので、ファイルを消去して「なかったこと」に。
そこで、再びaptitudeでインストールしたら何やら推奨の修復がでてきて「全部削除」を選択。
ようやく該当パッケージのインストールがし直しできたので、無事に回復。