2018年8月3日読了
著者の江上剛が日本振興銀行の公的資金注入時の頭取の小畠晴喜氏だったとは知らなかった。
そして、かつてバブル時代に第一勧業銀行の総会屋事件があったときの広報担当次長とは。
サラリーマンの悲哀と語るにはかなり辛辣な経験をされているだけに、50歳で会社を辞めるということもごく自然の成り行きだったようだ。
既に著者は還暦を過ぎているが、50歳を振り返って様々な壁があり、転職するにしても残留するにしても、考えるべきことがある点を両方の立場で書いているところが面白い。つまり、結果的に辞めていまは良かったと思っている人も、当時はそれなりに悩んでいたということが読み取れる。