「数独」を数学する -世界中を魅了するパズルの奥深い世界-


2018年12月23日読了!

数独はニコリの商標で一般にはナンバープレイス(ナンプレ)と称されるクロスワードのような数字を並べる遊び。厳密には、123の数字ではなく色であってもABCなどの記号であっても9種類のものが用意できれば同じ遊びが成り立つ。
本書は、さはさりながら、数学的な性質について一冊の本で議論しているところが特色である。

数独の関心は、いったいどれだけの数独のパターン(完成された並び)があるのだろうかということと、一つのパターンに対してどれだけの「問題」が作れるのだろうというところにある。前者については、並び方が対象系のものを含むか含まないかの議論はあるものの、組合せの問題なので計算によって求めることが出来る。後者については、色々と試してやってみなければならないようだが、コンピュータを使って「力技」で解くことが出来るらしい。この点は四色問題の解法と通ずるものがある。
数独の答えは一意に導けるものでなければならない。つまり人によって正解が異なる問題であってはならない。
その他には、正方形でない数独や、あえて数字の並び方に凝ったものなどの派生系があるが、巻末にいろいろな数独の問題が掲載されており、これだけでも十分に楽しめる。本来は途中の問題を解きながら本書を読み進めればよいのだろうが、おそらく1年はかかるだろう。

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