πとeの話―数の不思議



2018年12月30日読了

本に挟んであった宮脇田無のレシートの日付が、2011年11月5日だったので、7年前に中学生の娘に買った本。
この著者の意図も、孫娘に級数の面白さを教えたことを一冊の本にまとめたもののようで、想定している読者は若い人と「心の若い」人らしい。残念ながら庵主は片方しか該当しない。

ネイピア数 $$ e=2.71828 $$ と円周率$$ π=3.1415 $$でしか知らない世界に、実は色々な級数との関係があることを、兎にも角にも式を見せることでシンメトリックな美しさを分かってもらおうという内容。ひたすら「美しい式」の例と証明とが入っているので、ページはゆとりがあり数学書固有のごちゃごちゃした感じがない。

最も美しい式とされる、オイラーの等式の証明も載っている。これほど簡単だとは驚き。
$$ {e}^{i \pi} = {-1} $$
高校生の時までにこの本に巡り合っていれば、私の数学嫌いにはならなかったかもしれない、そして人生が違っていたかもしれないと思うと、かなり悔しくもある。

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