2019年4月9日読了
刺激的タイトルと経済同友会による出版ということもあり購入してみた。
これからの日本が歩む方向を、X軸:経済の豊かさの実現、Y軸:イノベーションによる未来の開拓、Z軸:社会の持続可能性の確保、という3軸で分析をし、課題を提唱している。
分析自体はまっとうな内容であり、言い換えれば日頃から新聞雑誌等に書かれている内容で、新しい視点などはない。
それゆえか、「過去の延長線上に未来はない」と言っている割に、経済同友会つまり経済界の重鎮の意見として、どのように行動していくのかという視点は弱い。
これを「危機感なき茹でガエル」と称しているのであれば、なかなかシニカルなタイトルである。