大陸の史書に出てくる「倭国」がなにゆえ「日本」になったのか。
いつごろから国号が使われているのか。
「やまと」「豊葦原瑞穂の国」や「大八州」あるいは、「日出処」との関係。その意味するところは。
著者の立場はこう記される。
1.日本の発信源は中国であり朝鮮半島を経てわが国へ伝わった
2.やまとないし倭国の別称として朝鮮半島の知識人が呼称・表記したものがわが国に伝わった
3.日が昇る方角、つまり東の国という意味で使われていた。
古代国家=律令制=日本天皇 という図式を離れて日本の国号を捉えてみたかったとある。