2019年7月31日読了
渋滞学の西成氏。その知見は、渋滞防止のためには車間距離を意識的に取ることで、ブレーキをかける頻度が減り、後続車への影響しなくなることで、全体としての時間あたりの通行量が増えるということだった。
逆説の法則はさらにその考え方を昇華させて、無駄だと思われることを取り払う効率化が必ずしも全体的には効率的にはなっていないというアイデアになっている。逆に逆説的だが一般論として当たり前すぎて面白くはないが、それでも日本社会が短絡的な指標などに振り回されて全体的な構想を見失っていて、今日明日のことばかりしか考えないようになっていることへの警鐘でもある。