2019年9月20日読了
著者が絵画が苦手だったとか、左脳人間だったという話は、この本を読む限り俄には信じがたいが、それほど人間は磨くことができるというふうに前向きに解釈しよう。
自分の持つ「妄想」を大切にして、紙に書き出して、構想として育てていくというプロセスを丁寧に説明したもので、実際の講義でも使われている内容らしい。
いちばん著者らしいのは、「ビジョン思考」を絵にした世界観の解説であり、自分はいまどういうところにいるかを見るだけでも、楽しく読める。
後半に出てくる、「守破離」や「真善美」は野中先生もしきりに口にされていた言葉だが、アイデアをまとめることと知識創造との共通点なのだろうか。