日時:2008年7月26日(河岸離れ18時、沖上り23時)
天候:曇りのべたなぎ
船宿:日立港日立丸 http://www.hitachimaru.com/
釣場:日立沖
仕掛:イカプラツノ5本(錘60号)
釣果:スルメイカ17杯(沖漬6、他、刺身・イカダンゴなど)
同行者:若原さん
つり部の行事が始まらないので、下見をしようということで若原さんのお誘いをうけ、日立沖でスルメイカをやることに。若原さんのクルマで日立港に向かった。
茨城で釣りをするのは初めてのことで、波が心配だったが、海はべたなぎで安心。
遅く着いたこともあって釣座は左舷の舳1番となった。ここは船べりにラークなどをつけるので、座って釣が出来ないというハンディがあるが、どのみちレンタル竿で手巻きリールなので、それで十分である。
船宿で仕掛を購入する。青い点滅ライトを仕掛のトップにつけると効果があるらしいので購入した。仕掛自体は市販のものである。
河岸離れまでに余裕があるので、仕掛のプラツノなどを広げて準備した。東京湾とは勝手が違うところがいくつかあって、戸惑うが周囲に居る人を観察する。プラツノよりも直結式のスッテを使っている人が多い(その理由はあとで判明する。)。ローラーという道具を使っている人も半分くらい。竿は2.5m程度が平均的で、レンタル竿(無料)もそうだった。
河岸離れし一路、日立沖へ。まだ周囲が明るいのだが、陸がほとんど見えないところまで来たところで船は泊まり、パラシュートアンカーを落とし、明るいイカ釣り電灯(集魚灯ではなく集イカ灯?)が点けられた。ほどよく日没で周囲は暗くなり、集魚灯の明るさで自分たちが暗闇の中で浮かんでおり、遠くに見える僚船の明かり(といっても点)しか見えない世界というのは、不気味でもある。
「はいどうぞ」の声に一斉に仕掛を投下・・・・というのが通常のパターンだが、夜イカは明かりに集まる小魚をめがけてイカが寄ってくるらしいので、直ぐには釣れないようだ。しかも潮どまりの時間帯のようでみなさんゆっくりで様子見の人もちらほら。中乗りさんも「他の人が釣れてからでもいいよ」という。おかげで気持ちに余裕の出来た自分は、風の影響で用意した仕掛が絡んでしまったのを解く作業を開始。舳の釣座では移動時の風をモロに受けるので、仕掛は沖に行ってから用意することを学習した。
程なく、第一投。35mまで落として大きくしゃくりながら巻上げをしてみる。とりあえず取り込みの練習もして一通りの流れを体験。
2、3回それを繰り返して、4投目辺りで、船頭さんが「一番に釣った人にはハワイ旅行プレゼント」とあおりだしたところで、いきなり竿が重くなる。アジ釣をしている時に、他の人のビシを引っ掛けてしまったときの感触であるが、仕方なく巻き上げるとぶるぶるとアタリが来た。これはイカだ!
慎重に巻き上げて仕掛を掴むといきなりの4点掛け。幸先がいい。周囲に30mで来たとか、声が上がり始めた。
その後もコンスタントに釣れだした。途中、サバが3回ほどかかった。棚も35mあたりから10mあたりまでかなり幅広いので、広く探っていかなくてはならず、周囲の電動リールを羨望の目で見ながら、ひたすら巻上げをする。
21時あたりまでは順調に展開するも、潮の流れが左舷から右舷への流れではなく、舳から艫への流れになってきて、ピタリとかからなくなくなった。体力もなくなってきたし、休憩をしながらもしゃくっていたら、その後2杯だけであった。疲れたので30分くらい早めに仕掛の片付けに入る。
周囲では、かなり手返しよく釣っている人がいたので観察したら、「スッテ+電動リール+ローラー」という文明利器の連発で釣果を上げている。アタリがあったらローラーを通して仕掛を取り込みながらスッテを一つづつ麻布の上に載せていく作業の繰り返し。ローラーを通ったイカは自動的に外れて下のバケツに落ち、再投入の際は直結スッテを右手で麻布から外しながら、左手を通過させてローラーを通して投入という形をとるため、仕掛が絡んだり自分にひかかる心配をしなくていいことが分かり、いい勉強になった。また、上手い人は、仕掛を木枠に巻いたものをいくつか用意しており、釣況に応じて替えているようだ。なかには、渋糸で手釣りをしている人もいた。
今回は夜釣りで電車釣行は無理だったが、クルマの運転を交代しながら日立の往復を出来たのは、若原さんのおかげである。わざわざ拙宅までお寄りいただき、謝意を記録しておきたい。