皇室の名宝―日本美の華

表題の件を鑑賞するため、金曜日は仕事をサボって上野の国立博物館へ。
http://www.tnm.go.jp/jp/servlet/Con?pageId=A01&processId=02&event_id=6890
今上陛下御即位20周年を記念して、皇室に伝わる名宝が展示されている。


平日なので少しは空いているかと思いきや、既に入口には百人以上がならんでいる。
TDLのように、「最後尾XX時間待ち」というようなことはないのだが、世の中、閑人以外に暇な人が多いことを実感。
今は展示の第2期で、正倉院御物が見どころである。
あの一万円札でお馴染の「聖徳太子像」も、太子直筆とされる「法華義疏」も、教科書に写真が載っている「螺鈿紫檀阮咸」(いわゆる琵琶)も、ホンモノだぁ。
書にあっては、平安期の小野東風、藤原行成、紀貫之などの名筆を、また伏見天皇、後陽成天皇、後水尾天皇などの宸筆も拝むことができた。
書などは観賞していても崩し字や漢文が読めないので、ただ書面を眺めているだけになってしまい、自分の浅学を恥じ入るばかりなのだが、それでも貫之のかなは、女性の姿態の美を彷彿とさせるくらい、息をのんでしまう。どうすればこのように手が動くのか不思議。
鎌倉期の「蒙古襲来絵詞」は、「てつはう」の文字を確認し、教科書では省かれている左の部分(元軍部分)も見ることができた。
春日権現験記絵は、鮮やかな色遣いが中世日本の豊かさと大らかさかを映し出し、登場人物の表情も豊かで動かないアニメを見ているかのような印象を受ける。
刀剣や屏風も盛り沢山で、江戸時代の作品は豪華絢爛というか技巧が緻密で息をのむようなものばかりであった。
日本の文化芸術は木と紙で表現されているものが多いが、それが千年を超えて保存状態良く伝えられてきているというのは、ただただ感動するばかりである。

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