ご縁

先日、仕事でとある会合(といっても新年の賀詞交換会)に出席した。
千人以上の出席者がいるので、私など枯れ木の賑わいの一人に過ぎないが、もとより立食パーティは嫌いなので、気持ちは前向きではなく、どちらかと言うと義務感で出ているにすぎない。
とはいえ、せっかく出るのだから久しぶりに会う方と話ができる良い機会にもなる。
会も終了近くになりボチボチと人が減り始めた頃、学生時代にゼミでお世話になった当時の大学院生に卒業以来(?)お目にかかった。当時はゼミ指導だけではなく一緒にスキーに行ったりした「兄貴分」だが、今や某国立大学の教授になられていた。
当然、話題は昔話と年男の恩師のことになる。かれこれ10年以上もお目にかかっていない。それまでは毎年、お正月にはご自宅におじゃまして、旨い酒をしこたま飲んでいたのが懐かしいが。
旧交を温め、午後の仕事が終わって自宅に戻ったら、年賀状が届いていた。このタイミングで届く年賀状は、年が明けてからゆっくりと書く方である。
差出人を見ると、なんと恩師からであった。近況報告を兼ねて先生には毎年賀状をお出しするが、卒業以来いただいたことは2度目である。寒がりな先生だったので、おそらくご自宅に篭もられて本でも読んでいらっしゃるのだろうが、お加減は如何だろうか。
不思議なご縁を得た一日だった。

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