史記(7)思想の命運

司馬遷(著)西野広祥・藤本幸三(訳)徳間書店2006年

列伝の中でも中国の思想家のシリーズ。
勿論、儒教の孔子のページが多いのだが、老荘にもそれなりのページを割いているし、むしろ司馬遷の心は老荘の「無為自然の道」にあったのかも知れない・・・と感じさせる。
特に、巻末の司馬遷から任安への返書はその編題が「生き恥をさらして」となっていることからも分かるが宮刑に処せられた司馬遷の無念さと父の遺言で歴史を残すことによってその精神的苦境を脱しようとする人間らしさがでている。

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