孟子

貝塚茂樹(訳)中公クラシックス(2006年)

なぜいまさら孟子なのか。よく分からないが、原点に帰りたいということと、先日、松陰「講孟余話」を読んだからだろう。

今読み進めている伝習録(王陽明)も結局は四書についての解釈であり、そこに何が書いてあるかを知っていないと、
議論の中身が分からないということにいまさら気がついたからだ。

孔子孟子というと儒教ということで「人間かくあるべし」のような話が多く何やら抹香くさいという印象があるが、
それは本書で払拭された。

孟子は、例え話や比喩を使ったレトリックが有名だが、訳者の思考なのかもしれないが、論理の無理なところや、孟子の性格
(意地っ張りで自己の非を認めない)などは、凡そ聖人君子とは異なっている。つまり確かに頭脳明晰で弁は立つのだろうが、やはり
「人間くさい」のだ。

これで、松陰の講孟余話をまた読めば、違った松陰像や孟子像が見えてくるかもしれない。

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