2015年12月22日読了
面白いタイトルに惹かれて本書を手に取ったら、一橋の著者のゼミで学生が研究論文として書いたものが基礎になっているという。
技術大国などと「自称」しているが、iPhoneをとっても液晶テレビをとっても日本の製品は圧倒されている。
単にモノを売るのではなく、現地化しながら経験を提供していくのがこれからの日本の生き方だという。
現地化とは、現地の人を採用して事業展開ということではなく、現地の事情に合わせたモノやサービスの形にするために日本から人が行って研究し現地で受け入れられやすい形にすることが必要だ。
一般的にグローバル企業とされる会社の商品は、世界中何処に持っていっても売れる「統一化」という方向を目指している。ディズニー映画がその典型だ。が、現地化はむしろその逆である。象徴的には、インド版「巨人の星」や中国版「ベネッセ」、くもん教室である。