劉向, 松枝 茂夫, 竹内 好, 守屋 洋(訳)徳間書店(2008/10/3)
戦国時代における説客たちの権謀術数を寄せ集めて作られたものだけに、思想的な一貫性は無い。しかし、場面場面が具体的であり、特に口八丁で生き残りをかけている説客と国の命運を託そうとする王とのやりとりが、そのまま掲載されていることから、あの司馬遷の史記でもかなり引用されたようである。
「虎の威を借る」「漁夫の利」「蛇足」「まちぼうけ」など人口に膾炙した話の原題は戦国策からのようだ。「壮士ひとたび去ってまた帰らず」の燕の説客の話は小説で読んでみたいような話である。
孔孟の話と異なり抹香臭くなく読んでいてためになる。個々の話は教養として持っておけば、同じ様な場面にはいくらでも当たりそうな予感はする。流石に、壮士ひとたび去って・・・は避けたいが。