不確実性分析 実践講座: ケースで学ぶ意思決定の手法

《新装版》不確実性分析 実践講座: ケースで学ぶ意思決定の手法
福澤 英弘 小川 康
ネクスプレス
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2017年6月12日読了

組織の意思決定に関わる過程を「コンビニのお祭りイベントの売上を増やすにはどうしたらよいか」というテーマを用いて会話形式で解説する内容だが、わかりやすいだけではなく結構高度な中身である。著者はハーバードでリアルオプションを学んだ人らしく、それだけ理解が深いのだろうが、難しい話をわかりやすくする技術はまた参考になる。

意思決定は空気や忖度で決まるというのが流行り言葉になっており、後から見るとどうしてそういう選択をしたのかがよくわからないというケースは少なくない。

本書の解説に従えば、とことん文字に落とすこと、要素は数値に落として関連性をダイヤグラムにすること、パラメータは幅を持たせて理想的ケース、最悪ケースなどシナリオを分けることなどが説明されている。

さてこれを実践しようとするとやはりファシリテータがいないとできないのではというのが読後感だが、理解者を増やすことはその第一歩だろう。

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