時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

2017年10月28日読了
著者は物理学者でありながら何故か慶應義塾の商学部でブンケーの学生に教えている関係で、本書がブルーバックスでありながら(数式を極力避けて)言葉を尽くして時間の概念を通じて物理学全般を説明をしようとしてくれている。

話は、ニュートン力学の世界における時間概念から入り、運動を説明する概念としての時間、光の正体と光速度不変の原理、そして特殊相対性理論へと読者を導き、四次元時空を経て、一般相対性理論にて時間と重力が実は同じことを異なった側面からみたものであることを説いていく。

さらにマクスウェルがどのように電磁波という概念を見つけ出したかというところでは、もともとラジオや無線に興味のある私をドツボにはめ込んでくれた。

最後は量子力学で締めくくり、「時間」の概念を説明することを通じて、幅広く物理学の世界を堪能させてくれた(数式無しで)。

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