納豆騒動

先々週あたり、スーパーの棚から納豆がなくなっているので不思議に思って店員に尋ねたら、TV番組「あるある」で納豆にやせる効果があるという報道がなされたため急に売れ行きが伸びたとのことだった。
TVで納豆で痩せるという報道があったからといって、早速買い漁る人間の浅はかさよ。
納豆は習慣食だから、周囲で毎日食べている人だっているが、そういう人の体型をざっと眺めれば、分かりそうなものだが・・・。
ところが、本日、あの番組で用いた血液検査等のデータは捏造であったと制作したTV局から発表された。
ブームに便乗して増産した納豆メーカは、来週辺り不良在庫の山を積むことになるだろう。こういった「損害」は捏造報道による責任という時代になるのか、それとも所詮一時的ブームに過ぎないと冷静に経営者が考えるべきなのか、よく見極めたい。
また、粉飾が証券市場に重大な影響を与えるために厳しい罰則規定があるが、誤報ではなく世間を煽るような意図的捏造報道が社会に与える影響はもっと大きいはずである(戦時中の大本営発表を見よ)。
今回の事件、まさか「お詫び」とか「辞任」で済ませたりしないだろうね>監督官庁さん。

2 thoughts on “納豆騒動

  1.  納豆問題に限らず、あの手の番組は、まさか本気にする人がこんなにたくさんいるとは思わなかった。民放のゴールデンタイムにやっているから、誇張されていたり、作り話だとばかり思っていた。
     ううん、俺はね、放送するほうも問題があると思うけれど、一民放が放送することを頭から信じている国民にも問題があると思うけれどね。
     もしかして、ニュースステーションとかニュース23とかを、まともな報道番組だと信じて見ている人って、そんなに多いわけかいな??


  2. 実質的にチャネル数が民放キー局しかないのに、このていたらくでは、地デジ時代に入ってチャネルが増えたときに、どれだけ粗製乱造ゴミ番組が増えるのだろうか、考えただけで恐怖。
    逆にTVも必要なものを検索して視聴するオンデマンド型に変わり、電波使ってマスに流すやり方は少なくなるのかもしれません。
    それにしても「あるある」が「報道」番組とは・・・。
    どう考えても呆童ですよねぇ。


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