住民基本台帳カードが普及しない理由

2009年3月末で2.7%しか普及していない住民基本台帳カード。
その理由が分かった。


先日、自宅用のPCを購入したついでにSONYのFelica端末(通称はパソリ)をつけた。電車を頻繁に利用するため、いちいち駅の券売機でSUICAにチャージするのも面倒なので、自宅でやってしまおうというもくろみだ。ちょうど確定申告のおりでもあり、医療費控除で少ない小遣い稼ぎでもしようとしていたところ、パソリがあればeTAXで電子申告できることに気がついた。しかしそれには住民基本台帳カードが必要である。
仕事の行きがけに駅前にある市役所の出張所に行った。5分ほど早くついたが0830に開くとのことで入り口の前で寒い中待っていた。中では何もしていない職員と思しき者がぼーっといる。
定刻ぴたりにシャッターが開き、中に入った。
小生「あのう、住民基本台帳カード作りたいんですが」
職員「住民カードですか。身分を証明できるものはお持ちですか。」
小生「運転免許証ならありますよ。」
職員「ああ、結構です。今日は印鑑証明はお持ちいただきましたか?」
小生「??印鑑証明がどうしているの??」
職員「住民カードの発行には印鑑証明を回収してカードに一体化しますので。」
(ここで私は職員が勘違いしていることに気がついた)
小生「税金の申告などにつかえる住基カードなんですが。」
職員「住基カード??これって税金の申告に使えるんですか?」
(といいながら広報を開いている。確かにeTaxという文字が見える。)
小生「ほら、ここに書いてあるでしょ」
職員「住民カードとは違うのね。住基カードはここでは作れません。市役所に行ってください。」
小生「ここは市役所じゃないの?」
職員「ここは出張所です。端末がないので作れません。市役所にいってください。受付時間は(といいながら紙を出して)この時間帯ですので。」
小生「せっかく来たんだから申し込みだけしたいんだけど」
職員「(申込用紙をみせながら)ここではだめです。市役所にいってください」
小生「この用紙がここにあって、しかも申し込みは郵送でも可と書いてあるじゃないですか。郵送がよくてどうして出張所にきて申し込みができないのか理解できませんね。」
職員「ここでは取り扱えません。市役所に行ってください。」
私はここで怒りが爆発し「そんな馬鹿な話に付き合ってる暇はないんだよ」と怒鳴って、カウンターをぶったたきその場を去った。
なぜ、行政事務を統一化するためにある住基カードとは別に住民カードと印鑑証明が別々なのか。
なぜ、職員は住基カードで納税処理ができることを知らないのか。
なぜ、受付しない申し込み書類がそこに置いてあるのか(これは職員の完全な勘違いだと今でも思っているが、その場で本庁に確認しないのも不思議な人である)
結局、今年も税務署に足を運ぶことにした。あー、馬鹿らしい。

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