いつでもどこでも

高速無線LANが普及しPCが小型化高機能化することによって、ビジネスに従事するものにとっては移動中であろうが自宅に居ようが、それこそいつでもどこでもPCを使った仕事ができるようになってしまった。
これはある意味では昔からPCを使っている私が求めていた環境ではあり、20年前に想像し求めていた環境がいままさに目の前で実現している状況にあるが、一方で最近は「時間に対するけじめ」がなくなってきているのではないかと疑問を感じるようになって来た。
電車で移動中にブラックベリーでメールをチェックし必要な報告を受け指示をして、自宅では休日でも報告書を書き、合間に友人の書き込みに茶々を入れ・・・・とやっていると、結局、ひねもすPCに向かって何かをしており、自分の時間が仕事(というか電子機器)に「吸い上げられる」感覚がある。
電車の中で本を読まなくなったのは一つにこのメールチェックができるようになったことが影響しており、この夏休みは半年間溜め込んだ雑誌を読みつぶしているところだ。
移動中を使えるようになって確かに会社でのメールチェックは減ったものの、出席できる会議が増えてしまって、本当に自分の仕事の生産性が上がっているのかははなはだ疑問を感じるようになって来た。むしろ、じっくりと落ち着いて考えるのが自分の立場の仕事のはずなのだが、どうも思考の主体性まで奪われているような気がしてならない。でもものを考えるときにはPCに向かっていろいろと書いていく作業が必要なので、PCから離れることはできなくなっている。
結局自分はPC中毒なのかもしれない。中高生が学校や電車や自宅でいつも携帯端末をいじっている姿が問題になっているようだが、彼らは既に私と同様の中毒症状が発症しているのかと思うと、先行きが気の毒としか言いようがない。おい君たち、おじさんのようになるなよ。

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