ご冗談でしょう、ファインマンさん(上)

リチャード・P・ファインマン(著)、大貫昌子(訳)(岩波現代文庫2006年7月第11刷)

久しぶり(実に3ヶ月ぶりだと気がついた。こういう記録は役に立つ。)に読書をしたので、軽くエッセイとした。

このファインマン博士は、日本に原爆を落とさせたマンハッタン計画に関与していた。

実験が成功したときに、仲間が「これでよかったのだろうか」と気が沈んでいるのを見て、「自分は考えるのをやめていた」と気がつくあたり、実にあっさりと書いてあるが、自分たちがやらなければナチスドイツにいずれ原爆を作られてしまうという焦りもあったらしい。

科学者は政治による軍事協力への圧力を拒絶せよという意見があるが、もしそれを言うなら、規制と政治的補助金漬けにされているいまの日本の大学の収入構造から変えなければならない。一方で、学問的な興味だけで研究を進めていく学者はいわゆる「学者肌」といわれるが、社会性がないと結局は政治利用されてしまうので、精神的な高邁さも必要なのではないかと思う。

ファインマン博士は「金庫破り」の名人だったようだ。金庫のシリンダーの番号を推測していく過程はいかにも科学者らしいが、もう一つ、セキュリティの甘さ(購入時デフォルトのまま番号を変えていない、誕生日や記念日を使う、身近な数字を使うなど)は、道具立てが変わっているだけで現代とまったく変わっていないことに気付かせる。人間は進歩していないのか・・・。

いずれ下巻も読もう。買いに行かねば・・・

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