ヴィクトリア朝時代のインターネット

ヴィクトリア朝時代のインターネット
トム・スタンデージ
エヌティティ出版


インターネットといえば、TCP/IPをプロトコルとして用いた通信手段で拡張性のある開かれたネットワークであるとの理解はされているが、世界を網の目のようにつないだ通信網という理解もあるだろう。
実はこの後者の概念で説明できるものとすれば、既に19世紀にインタネットは存在したというのが、本書の主題である。
言うまでもなくそれは電信網のことだ。
電信網の前身である腕木式通信から話を起こして、電話によって電信がとってかわられるまでの電信の歴史は、今のインタネット時代の成長発展を彷彿させる。
そして、現代でも問題になっているハッカーや、情報漏洩、電信詐欺などが当時から存在したこと、またネット恋愛があったことなど、「歴史は繰り返す」を思い起こさせる内容だ。
電信はモールス符号を使った通信手段で、いまや軍隊とアマチュア無線でしか使われていないが、インタネットが既に普及した21世紀の初頭2006年にまで電信サービスが存在したというのは驚愕の事実だ。
日本にある電報は、電子メールを印刷した豪華な台紙を送るサービスに変化しているので、本来の電信とはまた異なっているが、これが残っているというのも興味深い。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


計算式を埋めてください * Time limit is exhausted. Please reload CAPTCHA.