裁判員制度がいよいよ始まるが、新聞等では裁判員になって自分が人を裁けるのか不安であるという意見が多い。
しかしこれには大きな誤解がある。
そもそも刑事裁判とは、証拠として提出された事象の真性を判定し、証拠から積み上げられた犯罪のストーリー(構成)をもとに被告人の犯した罪を定め、これに応じた量刑を与えることが役割である。裁判官及び裁判員の役割は、罪があるかどうかを多様な視点で検討し判断するところにあるのであって、被告人が「悪い奴」かどうかを決めることではない。
つまり、裁判とは人を裁くのではなく罪を裁く場なのである。裁判所はきちんとした啓蒙活動をすべきであろう。