事故は回避できた

イージス艦と漁船が衝突して漁船が真っ二つに割れ漁師二人が行方不明になるという事故が房総半島沖で起こった。
いろいろと事故原因について憶測が流れているが、以下の点を明らかにすべきであろう。

 

1.イージス艦は漁船が接近した際に、テロ行為を予見して、警告、威嚇などの示威行動をとらなかったのか。

これだけ不審船やテロの危険性が叫ばれ、国防を担う役割をしていながら、漁船にぶつかるということは、テロ行為に対して無防備である。
原因や理由が何であれ、「ぶつかられた」こと自体を大きく問題視すべきなのは、船舶の交通安全ではなく国家の安全という観点からである。

2.漁船はイージス艦を回避する行動をなぜ主体的に採らなかったのか。

お互いの船舶が衝突しそうな際には、お互いに大きく右転舵(右に舵を切る)して衝突回避行動を採ることになっている。とはいえ、
漁船とイージス艦とでは、大きさが明らかに異なる。イージス艦がいちいち漁船などの小型の船舶を避ける行動を採ることが不合理であることは、
大型トラックが小型乗用車を避けながら高速道路を走るのを想像してみれば分かる。つまり却って危険極まりないのだ。
小型船舶操縦士の勉強をしたときも、大型の船が近づいたら早めに避けろという教育をされた。たとえぶつからなくても、
大きな引き波が来て危険なのだ。ルールはさておき、漁船側にイージス艦が見えないことなどありえない。つまり漁船側の回避行動一つで、
事故は防げたのではないのか。漁船の舵に機能上の問題があったか、操縦者の危険予知が甘かったのか。

事故は回避できた” に2件のコメントがあります

  1. ゴンチャロフさん
    記事ありがとうございます。
    他の報道などの情報ともあわせて考えますと、確かにイージス艦側に回避義務があったことは明らかなんです。それは法律どおりです。しかし多くの船団が来ている状況で、法律どおり右転舵していたら、たぶん他の船に衝突している可能性があります。
    釣り船に乗る立場で考えると、そこは法律の話もさることながら、巨大な船が来たらかなりこわいので避けますよ。巨大船の進路前方を横切るような釣り船はこわくて乗れません。
    右転舵するにしても警笛でその意思表示をします(末尾参照)が、イージス艦がそれをしていないのに漁船が右転舵を前提に進路前方を横切っているとすれば、走っているトラックの前を横切るくらい危険な操船であったとも言えます。
    第三十四条
    第1項
    航行中の動力船は、互いに他の船舶の 視野の内にある場合において、この法律の規定によりその針路を転じ、又はその機関を後進にかけているときは、次の各号に定めるところにより、汽笛信号を行わなければならない。
    一 針路を右に転じている場合は、短音を一回鳴らすこと。
    第5項
    互いに他の船舶の視野の内にある船舶が互いに接近する場合において、船舶は、他の船舶の意図若しくは動作を理解することができないとき、又は他の船舶が衝突を避けるために十分な動作をとっていることについて疑いがあるときは、直ちに急速に短音を五回以上鳴らすことにより汽笛信号を行わなければならない。この場合において、その汽笛信号を行う船舶は、急速にせん光を五回以上発することにより発光信号を行うことができる。

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