韓非子

西野 広祥 (翻訳)市川 宏 (翻訳)徳間書店 (2008/8/1)
秦の始皇帝の教科書にもなり焚書坑儒を招く根拠となったとされる韓非子。
その韓非自身も讒言により始皇帝から死を賜るという歴史の皮肉。
諸子百家が争鳴した春秋戦国末期の思想であり、儒教の対立項として捉えられている。
その思想は、為政者の「法と術」を使いまわすことを強調する。
法とは万民が従うべきルールであるが、術とは為政者が人を使うノウハウ・心得のようなものである。この法と術とをたくみに使いまわせば、統治は可能であるという考え方は、「善政」を為せば国は治まるという儒教の考え方とは、根本的に異なるものである。
韓非子のレトリックは、この「法と術を使いこなせば・・・」というところにある。すなわち、それを使いこなせば誰でも君主になれるが、他方、それを使えないものは当然だが君主にはなれない。そこで、説家である自分を登用せよというアイデアが底辺に流れているように思えたが。

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