知られざる「吉田松陰伝」-『宝島』のスティ-ヴンスンがなぜ? (祥伝社新書173)
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よしだ みどり
祥伝社
祥伝社
松陰に教育を受けたことのある正木退蔵からの伝聞として、宝島のスティーブンスンが吉田松陰について記していた。しかも世界で最初の伝記でありさらに唯一の日本人として。
本書は、「烈々たる日本人」というタイトルで一度出版されたものに、スティーブンスンの記した「ヨシダトラジロウ」の著者による翻訳が加えられて改訂版として出版されたものだ。したがって中身はほぼ前回読んだものと変わらないのだが、翻訳が入ったことでスティーブンスンがどういう人物評を書いていたのかがわかる。現在知られている松陰のイメージは既にここで確立されているとも言えよう。
松陰=正木=技術師=燈台技師=スティーブンスン兄弟社(父)=スティーブンスン、という19世紀後半の人物関係に不思議な縁を感じざるを得ない。
