江戸城が江戸城となるまでの歴史を通じて、江戸の街の発展や町人文化の成立について論じた書物。
江戸氏、太田道灌、家康と3人の統治を経て、江戸という場所が、辺境のアズマから政治の中心地へと変遷していく過程が詳細に議論されており、興味深い。
また、特に家康入府以降に土木建築によって江戸の地形が大きく変わっていくところは、現在東京に住んで都心に勤務する自分にとっては、コンクリートとアスファルトの中にあって、昔に思いを馳せながら街を歩くことが出来て、心に余裕をもたらす。
1965年に出版されたものが、講談社の学術文庫となったものだが、内容は現代においてもまったく陳腐化しておらず、むしろ新鮮ささえ覚える。
