ローマ人の物語27・28-全ての道はローマに通ず

塩野七海(著)新潮社文庫(2006年) 従来の紀伝体と異なり、ローマ帝国のインフラについて扱っている。道路、水道といったハードウェア、医療、福祉などのソフトウェアである。 著者は、時代が前後したり地域が飛んだり読みにくいと断っているが、実は直前の「五賢帝時代」よりもよほど楽しく読める独立章である。 …

ローマ人の物語24・25・26-賢帝の世紀(上・中・下)

塩野七海(著)新潮文庫(2006年) いわゆる五賢帝の時代の話である。トライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウス マキアヴェッリの言葉としてリーダに必要な三要素「力量」「幸運」「時代適合性」の三拍子が揃った人たちが続いた時代。 それぞれ時代が流れる中で置かれている背景は異なるものの、やはり時代…

ローマ人の物語21・22・23-危機と克服(上・中・下)

塩野七海(著)新潮文庫(2005年) 暴君(と言われる)ネロの自殺から、いわゆる五賢帝のネルヴァまでの時代である。 皇帝と云えども権限は元老院という組織と微妙なバランスによって成り立っており、またローマ帝国自体がローマ本国と属州国などとのミリタリーバランスによって維持されている、そういった中での皇帝…

ローマ人の物語17・18・19・20-悪名高き皇帝たち1・2・3・4

塩野七海(著)新潮文庫(2005年) ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、そして「暴君」という蔑称が付されるネロの時代。アウグスツス以降の「悪名高き」皇帝時代を客観的なスタンスで著述する。 著者は「皇帝」すなわち一人に権力が集中するという仕組は、大ローマを治めるためには必要な方法であったとする。…