新田義弘(著)ちくま学芸文庫(2006年)
著者の過去の論文集。この本は読み始めてから読み終えるまで実に1年近くかかった。というのも寝床で読んでいたためである。
内容が内容だけに当然に眠くなる作用があるから、同じところを何度も読むことになり、他にも同時並行で読む本があることから、
いつまでも終わらない。
現象学とは世界をどう捉えるかということを扱う哲学領域である。世界をどう捉えるかとは、我々が捉えている客観的世界とは何か
(どう存在し、どう現れるか)ということだ。客観的であれば誰が見ても同じはずであるが、そもそも客観的かどうかの判断は、
複数の主観的判断が寄せ集められて共通していることが客観的といわれているに過ぎない。そう考えると、
世界の中に存在する他人の主観を捉えている自分の主観で客観だといっているに過ぎない。
そろそろフッサールの「ヨーロッパ諸学の危機」を読みたくなってきたので、来年1年かけて読むことにしよう。