最近、麦芽100%のビールの銘柄が増えてきた。
もともとエビスビールは昔からこの路線でプレミアムビールの元祖とも言えるが、エビス・ザ・ホップは今年のヒットだろう。
兄弟のサッポロが出す「贅沢モルツ生」も麦芽100%である。
サントリーのプレミアムモルツがいわゆるプレミアム路線ブームの始まりかも。
キリンもザ・ニッポン・プレミアムを出して対抗しているが、最近、一番搾りスタウトという黒ビールで攻めて来た。
ドイツのビール純粋令に従えば、ビールが麦芽100%であることは当たり前のことなのだが、
発泡酒は麦芽の量を意図的に下げることで酒税法に定めるビールの定義ではなくなることから、ビールにかかるほぼ50%
の税金がかからなくなるということで、「お安いビール」として人気を博しているが、私はどうもいただけない。
最近のプレミアムビールの人気は、ひとつにはあまり旨くない発泡酒では満足できない人が、
本来のビールの味を愉しもうという傾向の表れではないかと思う。