3.宿泊の覚悟(移動はするな)
震災時は倒壊する可能性がなければビルの中が結局は最も安全である。
しかも、仲間がいるという心強さや、水タンク、ヘルメットなどの常備が十分とはいえないがそれなりにある。今回は停電しなかったので暖房もそのまま使えたのは幸いといえる。しかし停電すれば非常灯がついたとして、どの程度明かりが保持されたのか。
懐中電灯は用意しておきたい。これも手回し充電器とAMラジオがついたものがよいだろう。
よほどの危険がない限り移動はしないほうがよい。今いる場所よりもこれから行こうとしている先が本当に安全なのかどうかは保証がない。
当初は、飯田橋から池袋に行って西武鉄道に乗ろうとした。しかし深夜まで動いていなかった。もし深夜運転がなければ仮に池袋まで行けたとしても結局は帰宅難民である。
この点、二人の子供の学校は正反対の判断をした。
上の子供の学校は、学校待機を決定させた。日頃から携帯電話の持込を禁止しているので公衆電話から自宅に電話させた。これが電話が繋がりやすいので幸いした。
下の子供の学校は、逆に「迎えに来てください」という連絡をしてきた。うちには車がないので「不可能です」といって断ったらしいが、同じマンションに住む人は車を走らせたところ渋滞がひどくガソリンも底尽きそうになり、徒歩で帰宅する人が横を歩いていくのを見て後悔したらしい。
首都高が閉鎖されているので一般道は渋滞するのは当然だ。
結局、事務所に泊まって朝の電車で帰宅したのだが、結構混雑してはいたが、選択肢としては意図せず最善のものを選んだことになる。