現象学という思考: 〈自明なもの〉の知へ

元々哲学徒でもないし、学生時代に訳の分からない哲学書を読みかけて自分には向かないと思ったが、35歳の時に現象学という言葉を初めて知った。なぜかこれには惹かれるところがある。自分でもよくわからないので、以来、本を見つけては読んでいる中の一冊。

知識がなぜ知識たるかというテーマは、科学的証明や論理だけでは説明できない。なぜならその論理自体が成立すると考える人間の思考は与件となっているからだ。

人は自明なことについては敢えて説明をしない。それは説明するまでもなく「自ずと明らか」だからである。
ゆえに、「これは確かに云々」という場合には、むしろ自信や確信が揺らいでいるがゆえに強調するものだ。

では、人はなぜ自明なものを自明と考えるのか。「あたりまえ」とはどういうことなのか。それを現象学という思考を用いて扱おうとする書である。

一読して理解できる内容ではないが、決して難しい説明をしているものでもない。が、相変わらず理解は浅い。浅学。

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