人間関係のレッスン


一気に読んでしまった。
タイトルは人間関係についての印象だが、実は人間関係とは心の持ち方のパターンにそれぞれ「思考の癖」(=自動思考)があって、それが色々な問題を引き起こす元になるという考え方。
自分は仕事を始めてしばらくしてから対人関係にとても苦労したことがあるが、そういった経験を経て自分なりの思考パターンがありそうだということに気が付いたのが30代後半だった。しかしそれが何かということは、あまり深く考えてこなかった。それは悩んでいるときは思考停止に陥り悩んでいないときは思考しないから、自分自身の「自動思考」を深耕することはなかったのである。
しかし、さすがカウンセラーはこれを類型化した(といっても引用だが)。
1.先行きを悲観
2.自責の念
3.自己否定
4.あきらめ
5.どうせだめだし思考
6.完璧主義
7.嫌われているという思い込み
8.否定的結論の先取り
9.恐怖の先取り
10.思考停止
11.被害者的思考
12.後悔
幸い7は自分にはポジティブに働いているが、8,9,10,12あたりは困ったときにはかなり強く出てくる傾向がある。
この自分の自動思考を知ることからはじめるのは言うまでもないが、その後について書いておく。
「その自動思考は今の状態にも当てはまるか」を考える。
感情や身体の反応を見てどの程度自動思考にとらわれているか観察する。
「考え方の癖だ」と意識的に言って、自己の状態を外から眺める(=外在化)。
ゆっくりと深い呼吸。
もう一つヒントになったのは、自分の中の違和感(もやもやなど)に気が付くこと。
心の中での違和感が言葉になるまでには、「出来事」→「ドリーミング」(もやもやなど、非言語的感覚)→「ドリームランド」(暗闇の中にいるような)→「日常的現実」(絶望的)という大まかなステップを経る。この過程で言葉にならない感情や弱い感情は排除されるが、この比喩的な感覚の中にさまざまな情報が含まれている。
この辺の身体反応の掴まえ方はもう少し訓練をしたいところだ。

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