最近、光電話の勧誘が激しいが、当分の間、自宅には光を導入しないことにしている。
その理由は、もっぱらサイトのメンテとメールとブラウザくらいしか使っていないのでADSLで十分満足であること、
テレビすら見ていないのに映像配信サービスなどまず利用しないことから光に換えるメリットがないというのが最大の理由。
またもし導入するとしても、集合住宅に導入されているCATVの電話サービスもあるので、メリット・
デメリットを勘案する必要があるが、面倒なのでそれもしていない。
しかし、もっと真面目な理由が一つある。
それは、光が「停電時に使えない」こと。
旧来のメタリックケーブル電話は、
電力会社の配電とは別に電話局の交換機から電力供給しているため昔の黒電話のように電源コードがなくても最低限の電話機能は停電時でも使えるようになっている。
もちろん最近の多機能電話のFAXや留守番機能は電気がなければ使えないが、停電でも最低電話だけは使えるというのはよいことだ。
まさにライフラインである。
ところが光電話は光で送られる音声データを最終的にはアナログ音声に変換する必要があり、それは受け手側の端末で行うことになるため、
端末が停電で使えなければ、それで終わりである。
光電話の広告の片隅の説明には小さな字で「停電時には携帯電話やPHSをご利用ください」と書いてあり、
もはや有事に必要なインフラ主体としてのプライドを失っているが如しだ。当家には携帯電話やPHSの類はなく、
災害時にはやはりメタリックケーブルの電話が頼りなのだ。